白ワイン用のブドウの品種と言えば! 【シャルドネ】
白ワイン用のブドウの品種として最も有名なのがシャルドネ(Chardonnay)です。
特にフランス東部のブルゴーニュ地方を原産とし、同地方の名産品でもあるワイン銘柄シャブリや、その名の通りフランスのシャンパーニュ地方で作られているシャンパーニュの原料として多く用いられております。
現在では白ワイン用品種として世界一の人気を誇るようになっており、フランスだけではなく世界中のあらゆるワイン産地で生産されるようになってきています。
通常ワイン用として用いられるぶどうはさまざまな病気への耐性が弱いという傾向があるのですが、シャルドネに関してはこういった耐性が強く、そのことからもブドウにとっては比較的厳しい環境である寒冷地でも盛んに栽培がなされています。
味わいに関してはこれといって際立った風味などはなく、全体的にまろやかであるため、醸造や熟成やり方次第でさまざまな味わいをもたせることが可能です。
また、それゆえに発酵を行う樽の状態や熟成の方法、さらには醸造者の技術屋個性など様々な要素の影響を大きく受ける傾向があり、一つの品種から作られたとは思えないほどの多様な仕上がりを持ったワインが存在します。
甘口から辛口まで、様々な白ワインを作れる品種 【リースリング】
リースリング(Riesling)は、ドイツやフランスのアルザス地方を中心に生産され、これらの地域では地元経済にとって重要な特産品ともなっている品種です。
元々リースリングは、ドイツ原産の白ワイン用ぶどうの品種で、近年ではドイツをはじめとして世界中の比較的寒冷な地域で栽培がなされるようにもなってきているようです。
栽培される土壌や気候の特徴であるテロワールの影響を多大に受けるとされ、醸造される土地によってさまざまな味わいを楽しめます。
例えばドイツ産の場合、リンゴやそのほかの熟した果実のような香りとしっかりした酸味があり、発酵後の残留糖度と良いバランスを保ちやすいといった特徴があります。
貴腐ワインにも使用!【セミヨン】
画像引用元:https://winesuki.jp/article/basic_knowledge/grape/335/
セミヨン(Semillon)とは、フランス南西部のボルドー地方が原産地とされる白ワイン用ぶどうの品種です。
セミヨンはその特徴としては黄緑がかった鮮やかな色彩を持っており、辛口甘口を問わず多才な風味を持ったワインを作るのに適します。
主にフランス南部やオーストラリアなどの比較的温暖な地域で栽培され、貴腐ブドウとして加工される場合も多くあります。
貴腐ブドウとは、ぶどうの果実にボトリティス・シネレアというカビが生えた状態を指し、フランス語の「高貴な腐敗 pourriture noble」を語源とします。
この貴腐ブドウから造られるワインを貴腐ワインと呼びますが、セミヨンは貴腐ワインの原料として最も適していると言われています。